中華民国の放送 警察広播電台

2018年12月23日BCL台湾

img025警察広播電台は、台湾省警務処が運営する放送局で、正式名称は「台湾省警察広播電台」です。民国四十三年三月一日に、中波1260KHZと短波5960KHZ(現在短波は廃局)の台北放送局を開局しました。
出力が500Wしかなかったため、当時の中波サーヴィスエリアは、僅か台湾北部地区にしか及びませんでした。現在は、七つの地方局を有し、AM十波、FM十一波で台湾全省をカヴァーしています。創立以来、一般民衆の服務を目的としたCMなしの公共放送で、「警広」として親しまれて「警察」という固いイメージはありません。

警広には、「第一広播網」「調頻広播網」「交通網」の三つの放送網があります。「第一広播網」は中波放送で、番組内容は、交通情報を含んだ総合番組を主とした作りになっています。「調頻広播網」は第一広播網の番組をそのままFMで放送しています。(一部の時間、AMとFMと別番組)FM放送を聞いていると、局名アナウンスが左チャンネルから入り、時報が右チャンネルから流れることがしばしばあり、この点からもFM放送の立場がうかがえます。原来FM放送は、中波放送の番組中継用として実験されていましたが、一般放送用として許可された後、民国六十二年三月に、台北・台中・高雄の三局が開局し新しいメディアに進出しました。民国七十八年四月に、苗栗・台南の二局の周波数を変更し、南北に走る高速道路全線にわたり、同一周波数104.9MHZで警広の放送を聞くことが出来る様にしました。この同一周波数放送はドライバーの交通安全にも一役買っています。

番組面では、李文小姐主持の総合文芸番組「我愛我家」、方笛小姐主持の音楽番組「今夜之歌」が人気があります。特に、若い方に人気があるのが、王崇宣小主持の「播音七四七」(ボーイング747)というDJ番組です。番組と番組の間には、交通情報が流されています。

警広で最も特徴ある放送網は、「交通網」です。日増しに増加する自動車に対し、大都市台北の交通情報を専門に届けるため、民国六十年三月に「台北交通専業台」を開局、民国六十二年九月に高雄にも「高雄交通専業台」を書き局しました。いづれもAM局でスタートしましたが、民国七十六年八月に台北局で、同年十二月には高雄局でFM局(番組はAMと同じ)が開局しました。民国七十八年四月(正式には九月)に、台中にFMの交通専業台を開局したことにより、「交通専業台」という名称から「交通網」に改名しました。台北局の場合、局名アナウンスは、「警広交通網台北台」と出ます。

交通網の番組は、台北局の場合、月から土曜日まで五人のパーソナリティーが、三時間づつの枠を担当し、日曜日は、三人のパーソナリティーが、五・六時間の枠を担当しています。それらの担当の時間内に、いくつかの番組があります。「3933133計程車服務専線時間」は代表的な番組で、タクシードライバーからの情報を放送しています。電話番号がそのまま番組タイトル名になっている点がおもしろいと思います。
その他、「五分鐘新聞」「放遊英語」「台北市政電台聯播」などの番組があります。夜十二時から朝六時までは、第一広播網と同じです。第一広播網、調頻広播網では、朝七時から全国朕播節目が流れますが、交通網では放送されていません。通勤時間帯と重なるため、交通網では放送されないのだと思います。

警広台北総局は、城中区天津街一号にあります。入口を入ると、右側に警官があり、用件を告げると、ロビーに通してくれました。ロビーの受付で面会を約束していた林維昆先生をお願いし、節目部のほうへ案内して貰いました。節目部の右手奥にスタジオの前には、大きなドアがあり暗証番号を入れないと開かない様になっています。内部には、大小四つのスタジオがあり、李文小姐の放送と方笛小姐が番組の収録をしていました。二階には、ホールがあります。しばらくして、趙鏡涓副台長(副局長)が見えられ、クラシック番組「音楽世界」担当の呉敏華小姐の通訳でお話しました。

交通網のスタジオは、これらのスタジオとは別に、受付の後ろにあります。このスタジオは、ワンマンスタジオとなっており、一人の担当者がすべてを行っています。受付の電話でドライバーからの情報を受けるとすぐに受付の方が原稿を書き、後ろのスタジオへ持って行き、そして番組担当者によって即オンエアーされます。

日本にも、「この様な放送局があれば良いな。」と感じるのは私だけでしょうか?ドライバーにとって警広の放送は、欠くことの出来ない放送となっています。 (北見 隆さん)

1990年3月発行の小冊子「自由中国之声」より転載

◆警察広播電台

 

調頻広播網
台北・苗栗・台南・高雄 104.9MHz
宜蘭・花蓮・台東 101.3MHz
舞鶴 106.5MHz
第一広播網
台北 1260kHz 新営 1314kHz
新竹・高雄 1116kHz 宜蘭・花蓮 990kHz
台中 702kHz 台東 1125kHz
交通網
台北 94.3MHz 1512kHz
台中 94.3MHz
高雄 93.1MHz 819kHz

2016-02-09追記

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2018年12月23日BCL台湾

Posted by JK7ESY